ロボ団群馬のブログ
6.62026
ロボット教育で本当に育てたい「考える力」

ロボット教育で本当に育てたいものは何なのか
最近、LEGO Leagueや新しい教育キットの流れを見ながら、改めて考えることがあります。
ロボットも、プログラミングも、AIも、LEGOも、すべては手段です。
私が子どもたちに身につけてほしいのは、特定の教材を使いこなす力そのものではありません。
一番大切なのは、考える力です。
考える力が育つと、問題を見つける力がつきます。
原因を探る力がつきます。
仮説を立てる力がつきます。
試して、失敗して、修正する力がつきます。
そして、それが本当の意味での問題解決能力につながっていくのだと思います。
EV3が優れた教材だと感じる理由
その点で考えると、私は改めて、MINDSTORMS、特にEV3はとても優れた教材だったと感じています。
EV3は、うまくいかないことがたくさんあります。
センサーの位置が少し違うだけで動きが変わる。
タイヤの摩擦でズレる。
ギア比で力と速さが変わる。
重心が悪いと曲がる。
アームの形で成功率が変わる。
プログラムだけではなく、ロボットの構造そのものを考えなければなりません。
だから子どもたちは自然に考えます。
なぜうまくいかないのか。
プログラムが悪いのか。
ロボットの形が悪いのか。
もっと良い方法はないのか。
どうすれば安定して成功するのか。
この試行錯誤こそが、ロボットプログラミングの大きな価値だと思っています。
ロボ団高崎校が現在もEV3を使い続けている理由
ロボ団高崎校では、現在もEV3を使ったロボットプログラミングに取り組んでいます。
それは、単に昔から使っているからではありません。
EV3には、子どもたちが自分で考え、試行錯誤し、工夫するための余白がたくさんあるからです。
センサーの位置、タイヤの動き、ギア比、重心、アームの形。
少しの違いで結果が変わるからこそ、子どもたちは「なぜ?」と考えます。
ロボットが思い通りに動かないときに、原因を探し、仮説を立て、直して、もう一度試す。
この経験こそ、ロボットプログラミング教育で大切にしたい学びだと考えています。
作りながら学ぶという考え方
MINDSTORMSという名前は、MITのシーモア・パパートの考え方と深く関係しています。
子どもがコンピューターを使って、自分で考え、作りながら学ぶ。
知識を一方的に教え込むのではなく、子ども自身が考え始める環境を作る。
ここに、ロボット教育の原点があるように感じます。
単に新しいテクノロジーを使うのではなく、
「子どもはどう学ぶのか」
「どうすれば自分で考え始めるのか」
「道具は思考をどう広げるのか」
というところまで深く考えられていたのだと思います。
導入しやすさと、深く考える余白
一方で、最近の教育キットの流れを見ると、扱いやすさや導入しやすさが重視される傾向も感じます。
学校に導入しやすい。
先生が扱いやすい。
低年齢でも始めやすい。
誰でも同じように進めやすい。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
多くの子どもたちがロボットやプログラミングに触れられるようになることは、とても大切です。
ただ、教材が整いすぎることには注意も必要だと思います。
手順が用意されている。
失敗しにくい。
誰でも同じようにできる。
先生が管理しやすい。
それは一見、とても良い教材に見えます。
でも、子どもたちが考える前に道筋が用意されすぎてしまうと、学びは「試行錯誤」ではなく、「手順をなぞること」になってしまうかもしれません。
入り口は広くてよい。
でも、深く考えられる余白も残してほしい。
ロボット教育の目的
AIという言葉がついていることよりも、子どもたちが本当に自分で考えられるかどうか。
新しい教材であることよりも、失敗して、悩んで、工夫して、乗り越える経験ができるかどうか。
そこが大事だと思っています。
ロボット教育の目的は、ロボットを完成させることだけではありません。
プログラムを動かすことだけでもありません。
AIという言葉に触れることだけでもありません。
自分で考え、試し、失敗し、直し、また挑戦する。
その中で、考える力を高めること。
そして、問題解決能力を育てること。
私はそこに、ロボット教育の一番大きな価値があると思っています。
新しい教材やAIの活用も大切です。
しかし、ロボ団高崎校では、子どもたちが本気で考えられる環境をこれからも大切にしていきたいと思っています。
「導入しやすい教育」と「深く考える教育」。
この両方をどう両立していくのか。
これからのSTEM教育にとって、とても大きなテーマになる気がしています。
ロボ団高崎校では、子どもたちが自分で考え、試行錯誤しながら成長できるロボットプログラミング教育を大切にしています。

ロボット教育で本当に育てたい「考える力」
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