ロボ団群馬のブログ
11.32019
Pyxel Editorの使い方完全ガイド|画像作成・保存・読み込みの基本
Pyxel Editorの使い方完全ガイド|画像作成・保存・読み込みの基本
Pythonでレトロゲームを作れる人気ライブラリPyxel(ピクセル)。
ゲームを作るうえで欠かせないのが、素材を作るためのツール「Pyxel Editor(ピクセルエディタ)」です。
最近では「pyxel editor 使い方」「pyxel エディタ 保存」「pyxel edit 起動できない」といった検索が増えています。
この記事では、エディタの開き方から、ドット絵の描き方、サウンドの作成、保存・読み込みまでをわかりやすく紹介します。
Pyxel Editorとは?
Pyxel Editorは、Pyxelに付属している素材作成用の統合ツールです。
次の3つの機能が一体化しています。
- IMAGE:ドット絵(スプライト)を描く
- SOUND:効果音を作る
- MUSIC:音楽を組み合わせて再生
作成した素材は「.pyxres」ファイルとして保存され、ゲームコード内で次のように読み込むことができます。
pyxel.load("mygame.pyxres")
Pyxel Editorの起動方法(ターミナルから)
エディタはターミナル(またはコマンドプロンプト)から開きます。
次のコマンドを入力してください。
pyxel edit "保存するファイルパス"
例:プロジェクトフォルダ内に「game.pyxres」を作る場合
pyxel edit game.pyxres
Windowsでフルパスを指定する場合:
pyxel edit "C:\Users\ユーザー名\Documents\PyxelProject\game.pyxres"
Mac/Linuxの場合:
python3 -m pyxel edit ~/Desktop/game.pyxres
ターミナルから実行すると、Pyxel Editorのウィンドウが開きます。
うまく起動しない場合は、「python -m pyxel edit game.pyxres」と入力してみてください。
Pyxel Editorの画面構成
Pyxel Editorを起動すると、上部にタブがあり、以下のような構成になっています。
- [IMAGE] … ドット絵や背景を描く画面
- [TILEMAP] … マップ(背景)を作成
- [SOUND] … 効果音を作成
- [MUSIC] … 複数のサウンドを組み合わせてBGMを作る
それぞれのタブはショートカットキーでも切り替え可能です。
(例:Ctrl + 1でIMAGE、Ctrl + 2でTILEMAP)
IMAGEタブ(ドット絵の描き方)
Pyxel Editorの中心機能です。
16×16や32×32などの小さなキャンバスにドットを打って、キャラクターやアイテムを描きます。
基本操作
- 左クリック:ドットを描く
- 右クリック:消す(消しゴム)
- マウスホイール:拡大・縮小
- Ctrl + Z:1つ戻す
- Ctrl + Y:やり直す
パレット右側のカラーボックスで色を選択できます。
Pyxelでは16色の固定パレットを使用します。
保存と読み込み
描いた絵は自動的に現在の「.pyxres」ファイルに保存されます。
他のゲームで使いたい場合は、pyxel.load()で読み込むだけです。
import pyxel
pyxel.load("game.pyxres")
def draw():
pyxel.blt(10, 10, 0, 0, 0, 16, 16)
TILEMAPタブ(背景の作成)
IMAGEで作ったスプライトを使って、マップやステージ背景を作成できます。
1マスごとにスプライトを配置する感覚で操作します。
- 左クリック:タイルを置く
- 右クリック:消す
- Ctrl + クリック:スプライトをスポイト
TILEMAPで作成したマップは、ゲーム内で次のように描画します。
pyxel.bltm(0, 0, 0, 0, 0, 160, 120)
SOUNDタブ(効果音を作る)
Pyxel EditorのSOUNDタブでは、ピコピコ音のようなレトロな効果音を作ることができます。
操作の基本
- 音符(A〜G)とオクターブ(1〜8)を指定
- 長さ(L)や音量(V)、波形(WAVE)を変更可能
- 再生ボタン ▶︎ で音を確認
保存したサウンドは、ゲーム内で次のように再生できます。
pyxel.play(0, 0) # チャンネル0でサウンド0を再生
MUSICタブ(BGMを作る)
複数のSOUNDを並べて再生することで、BGMを作成できます。
4つのチャンネルを使い分け、メロディ・リズム・ベースなどを組み合わせます。
pyxel.playm(0, loop=True) # MUSIC 0をループ再生
Pyxel Editorの便利ショートカット
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| 新しい画像を作成 | Ctrl + N |
| 保存 | Ctrl + S |
| ツール切り替え(描く/消す) | 右クリック |
| タブ切り替え | Ctrl + 1〜4 |
| 再生・停止(SOUND/MUSIC) | Space |
Pyxel Editorのトラブル対処
- ウィンドウが開かない:「python -m pyxel edit mygame.pyxres」で再実行
- 保存されない:終了前に「Ctrl + S」で手動保存
- 画像が反映されない:Pyxelアプリで再読み込み(
pyxel.load()を再実行)
まとめ:Pyxel Editorを使いこなしてオリジナル素材を作ろう!
Pyxel Editorを使えば、キャラクター、背景、音、BGMをすべて自作できます。
Pythonのコードと組み合わせることで、完全オリジナルの2Dゲームが完成します。
まずは小さな16×16のキャラクターから描いてみましょう。
- 画像作成 → IMAGEタブ
- 背景づくり → TILEMAPタブ
- 効果音 → SOUNDタブ
- 音楽 → MUSICタブ
Pyxel Editorは、シンプルだけど強力なツールです。
コツをつかめば、誰でも自分だけの世界を表現できます!
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