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Pyxel Editorの使い方完全ガイド|画像作成・保存・読み込みの基本

Pyxel Editorの使い方完全ガイド|画像作成・保存・読み込みの基本

Pythonでレトロゲームを作れる人気ライブラリPyxel(ピクセル)
ゲームを作るうえで欠かせないのが、素材を作るためのツール「Pyxel Editor(ピクセルエディタ)」です。
最近では「pyxel editor 使い方」「pyxel エディタ 保存」「pyxel edit 起動できない」といった検索が増えています。
この記事では、エディタの開き方から、ドット絵の描き方、サウンドの作成、保存・読み込みまでをわかりやすく紹介します。


Pyxel Editorとは?

Pyxel Editorは、Pyxelに付属している素材作成用の統合ツールです。
次の3つの機能が一体化しています。

  • IMAGE:ドット絵(スプライト)を描く
  • SOUND:効果音を作る
  • MUSIC:音楽を組み合わせて再生

作成した素材は「.pyxres」ファイルとして保存され、ゲームコード内で次のように読み込むことができます。

pyxel.load("mygame.pyxres")

Pyxel Editorの起動方法(ターミナルから)

エディタはターミナル(またはコマンドプロンプト)から開きます。
次のコマンドを入力してください。

pyxel edit "保存するファイルパス"

例:プロジェクトフォルダ内に「game.pyxres」を作る場合

pyxel edit game.pyxres

Windowsでフルパスを指定する場合:

pyxel edit "C:\Users\ユーザー名\Documents\PyxelProject\game.pyxres"

Mac/Linuxの場合:

python3 -m pyxel edit ~/Desktop/game.pyxres

ターミナルから実行すると、Pyxel Editorのウィンドウが開きます。
うまく起動しない場合は、「python -m pyxel edit game.pyxres」と入力してみてください。


Pyxel Editorの画面構成

Pyxel Editorを起動すると、上部にタブがあり、以下のような構成になっています。

  • [IMAGE] … ドット絵や背景を描く画面
  • [TILEMAP] … マップ(背景)を作成
  • [SOUND] … 効果音を作成
  • [MUSIC] … 複数のサウンドを組み合わせてBGMを作る

それぞれのタブはショートカットキーでも切り替え可能です。
(例:Ctrl + 1でIMAGE、Ctrl + 2でTILEMAP)


IMAGEタブ(ドット絵の描き方)

Pyxel Editorの中心機能です。
16×16や32×32などの小さなキャンバスにドットを打って、キャラクターやアイテムを描きます。

基本操作

  • 左クリック:ドットを描く
  • 右クリック:消す(消しゴム)
  • マウスホイール:拡大・縮小
  • Ctrl + Z:1つ戻す
  • Ctrl + Y:やり直す

パレット右側のカラーボックスで色を選択できます。
Pyxelでは16色の固定パレットを使用します。

保存と読み込み

描いた絵は自動的に現在の「.pyxres」ファイルに保存されます。
他のゲームで使いたい場合は、pyxel.load()で読み込むだけです。


import pyxel
pyxel.load("game.pyxres")

def draw():
    pyxel.blt(10, 10, 0, 0, 0, 16, 16)

TILEMAPタブ(背景の作成)

IMAGEで作ったスプライトを使って、マップやステージ背景を作成できます。
1マスごとにスプライトを配置する感覚で操作します。

  • 左クリック:タイルを置く
  • 右クリック:消す
  • Ctrl + クリック:スプライトをスポイト

TILEMAPで作成したマップは、ゲーム内で次のように描画します。


pyxel.bltm(0, 0, 0, 0, 0, 160, 120)

SOUNDタブ(効果音を作る)

Pyxel EditorのSOUNDタブでは、ピコピコ音のようなレトロな効果音を作ることができます。

操作の基本

  • 音符(A〜G)とオクターブ(1〜8)を指定
  • 長さ(L)や音量(V)、波形(WAVE)を変更可能
  • 再生ボタン ▶︎ で音を確認

保存したサウンドは、ゲーム内で次のように再生できます。


pyxel.play(0, 0)  # チャンネル0でサウンド0を再生

MUSICタブ(BGMを作る)

複数のSOUNDを並べて再生することで、BGMを作成できます。
4つのチャンネルを使い分け、メロディ・リズム・ベースなどを組み合わせます。


pyxel.playm(0, loop=True)  # MUSIC 0をループ再生

Pyxel Editorの便利ショートカット

操作 ショートカット
新しい画像を作成 Ctrl + N
保存 Ctrl + S
ツール切り替え(描く/消す) 右クリック
タブ切り替え Ctrl + 1〜4
再生・停止(SOUND/MUSIC) Space

Pyxel Editorのトラブル対処

  • ウィンドウが開かない:「python -m pyxel edit mygame.pyxres」で再実行
  • 保存されない:終了前に「Ctrl + S」で手動保存
  • 画像が反映されない:Pyxelアプリで再読み込み(pyxel.load()を再実行)

まとめ:Pyxel Editorを使いこなしてオリジナル素材を作ろう!

Pyxel Editorを使えば、キャラクター、背景、音、BGMをすべて自作できます。
Pythonのコードと組み合わせることで、完全オリジナルの2Dゲームが完成します。
まずは小さな16×16のキャラクターから描いてみましょう。

  • 画像作成 → IMAGEタブ
  • 背景づくり → TILEMAPタブ
  • 効果音 → SOUNDタブ
  • 音楽 → MUSICタブ

Pyxel Editorは、シンプルだけど強力なツールです。
コツをつかめば、誰でも自分だけの世界を表現できます!

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